めくるめくメルク丸

ゲーム/哲学/人生

改めて自己紹介させてください(ラブムー)

こんにちは。いきなり&今更なのですが、改めての自己紹介みたいなことをさせて頂きたく思います。当ブログもけっこう長くやってきたのですが、始めたばかりの頃とは趣味嗜好、仕事、更新頻度、風貌など(笑)だいぶ変わっているので、最近SNSなどで知っても…

PSVR2 発売日購入レポ

昼すぎ、Sony StoreからPSVR2が届く。同梱されている『Horizon Call of the Mountain』はダウンロードに時間かかりそうなので、後回しにしてさっそく開封。 開封し、本体を持ってみた印象は「軽!」。しかしサイトで確認してみると、PSVRから40g程度軽くなっ…

『サウンドノベル 街』発売25周年を機に、その「唯一無二性」を考える(後編・対話篇)

2023年2月14日(火)午後1時40分 そこはかなり雑然とした狭い部屋だ。長時間窓を開けていないらしく、空気はかなり"もわっ"としている。その部屋の住民であるゲームライターのラブムーは、片隅に置かれた小さなコーヒーテーブルにつっぷしていた。テーブルの…

『サウンドノベル 街 -machi-』発売25周年を機に、その「唯一無二性」を考える(前編)

前口上〜25年前に誕生した傑作ノベルゲーム〜 ">先月1月22日は『サウンドノベル 街 -machi-』発売から25周年だったらしい(Twitterで知った)。25周年。ああ、軽く眩暈が……。そう、25年前、自分はたしかにこの作品を発売日に購入し、プレイしたのだった。25…

PSVR2抽選に当選したので、PS5を購入した

唐突だが、このたび、PS5を購入した(しばらくこの話に終始することになるかも)。 何故か? と訊く人もいないだろうが(笑)、理由はきわめてシンプルである。PSVR2の購買意欲を元々持っており、今月の抽選に応募した結果、晴れて当選したからだ。 ところ…

2023年"ゲーム初め"ご挨拶

遅ればせながら、明けましておめでとうございます。2023年もゲームについてなんやかや所感やら七面倒なことをここに記していく所存ですので、何卒宜しくお願いいたします。 *** さて、だいぶ、ご無沙汰しておりました。半年近くこのブログの更新が滞って…

『Card Shark』イカサマという名のQTEか?あるいはミニゲームか?

"イカサマ"をどう捉える? 『Card Shark』(Switch,Steam)。一見するとトランプカードを扱ったゲームのようだが、中身は一筋縄にはいかない本作。表面的な紹介は手短に済ませよう。 物語は18世紀フランス、或る場末の酒場で働いていた身よりのない聾唖の青…

『春ゆきてレトロチカ』レビュー(コーヒー×ミルク対話編)

第1章 "レトロチカ借りに来た妹" 午前9時22分、都内アパートの一室。筆者(ラブムー)がモニタの前でコントローラーを握ったままテーブルにつっぷしている。私の周囲には空き缶と書籍とゲームが散乱している。いつものように。そこにやってきたのは…… ドンド…

"A Short Hike" Review〜 A tiny game, full of compassion〜

Well, "A Short Hike" was very different from the game I had somewhat expected before playing it. I don't want to describe this game in vague terms such as "a healing game". If I were to use an analogy, it would be as if, on the way up a sn…

2021年・私的Game Of The Year5選

あけましておめでとうございます。今年は面倒な前口上なしで、さっそくいきます! ●私的GOTY第5位『リーガルダンジョン』(Steam/PS4/Switch) ゲームについて記すのは、すこぶる楽しいけど、独自の困難さを伴う。が、本作のような文字だらけの可愛げのない…

3年前に購入して今も使い続けてるモノ5選〜或る読書好きゲーマーの場合〜

こんにちは、ゲームをこよなく愛する非ガジェットブロガー、ラブムーと申します。 今日は先日拝読した骨しゃぶりさんの記事「去年買って今も使い続けている良かったもの5選 - 本しゃぶり」(面白いのでぜひ!)にインスパイアされて、私めが3年前から使い続…

ノベルゲーム『非実在都市伝説の作法 Imaginary Fakelore』レビュー

『深夜徘徊のための音楽 beats to relax/stray to』が2020年ティラノゲームフェス・審査員特別賞を受賞した、Plastic Tekkamakiさんの2作目をプレイした。 相変わらずタイトル画がクール。そして音楽がまっさきに耳に飛び込んでくる。メロディもビートも『L…

The 20 Best Games Of All Time By A Schizoid Gamer〜70年代生まれのスキッツォイド・ゲーマンによるオールタイム・ベストゲーム20選〜

ゲーマー歴40年・スキッツォイド・マンによるオールタイム・ベストゲーム20選

心の奥の、もっと中まで入ってくる『すみれの空』

もう忘れてしまったことさえもとっくに忘れてしまった、幼少期の頃の心の疼きをくっきり、リアルに思い起こさせてくれる。そして(この言葉はあまり使いたくないけど)そんな心を少しだけ癒してくれる。今日はそんな希有なゲーム、『すみれの空』(Switch/St…

革ジャン亡霊はウォッカ・ギムレットの夢を見るか? 『The Red Strings Club』『VA11Hall-A』が描き出す「魂の交流場」としてのBARとは

「バーテンダーがその日最初のカクテルを作り、まっさらなコースターに載せる。隣に小さく折り畳んだナプキンを添える。その1杯をゆっくり味わうのが好きだ。しんとしたバーで味わう最初の静かなカクテル――何ものにも交えがたい」(『ロング・グッドバイ』…

Switch Liteは買うな

Switch Liteが発売された。古参任天堂ファンとしては、もちろん気になる。 何しろこれまでの任天堂ハードは据置き機も携帯機もほとんど全て購入してきたわけだから、コレクター魂にも当然訴えてくる。275gという予想以上の軽量さには驚嘆したし(まさか3DS L…

もっかいありがとう、『moon』。(switch版配信に寄せて)

今朝、起き抜けにいつものようにスマホを手に取ると、フォロワさんからリプライが入っていた。 寝ぼけ眼で、思わず「夢かな?」と疑ってしまった。『moon』がswitchで配信される——いかにも夢っぽい話ではないか。 タイムラインを追ってみる。午前中に配信さ…

The Catcher in the Weather〜帆高と僕らは何を「キャッチ」したのか?

『天気の子』を観た。 すでに数多くの批評文やレビューやら感想文が上梓されている現在、拙文をここに上げるのに少々躊躇したが、結局、上記のような切り口で書いてみようと思ったのだった。 『帆高は何をキャッチしたのか?」それについて考察してみること…

This feeling's still alive 〜『テトリス・エフェクト』に感じる水口哲也〜

先日、友人(PSVR非所持者・テトリス好き)が私の住居を訪れ、『テトリス エフェクト』をプレイした。 数時間後、彼はヘッドセットを外すと、顔を赤々と蒸気させながら「いやー、VRってさ、知覚の扉を開く合法ドラッグだよな……」と呟いた。「テトリスが別次…

『ドラゴンクエストⅢ そして伝説へ…』に捧げるこの道・我が旅

今から遡ること30年近く前のこと、私が小学校(K市立第八小学校)を卒業する1ヶ月半ほど前のこと。それはやたら寒い日だったように記憶しています。ぼたん雪かみぞれ雪が降っていたような気がする。 そう、それは忘れもしない2月10日、水曜日。『ドラゴン…

「古典的ADV」がVRで描かれた時、何が起こるのか? 『Deracine(デラシネ)』は『Rez infinite』『Astro Bot』に続いてVRの新しい扉を開いた傑作である

冒頭から結論めいた賛辞を述べることを許して頂きたい。 『Deracine(デラシネ)』(PSVR・2018年11月6日発売)は古典的ADVが、その姿を留めたまま奇跡的に到達したメルクマールであり、「VRで描かれたADV」の最初のマイルストーンとなるべき作品である。だ…

『KUBO/二本の弦の秘密』を観た

もっと仰々しいタイトルもいくつか考えたのですが、やっぱりこれで。 『KUBO』を観た。こちらの期待を遥かに越える、まごうことなき傑作であった。 もはやこれで済ませても良いような気も……でもせっかくなのでもう少し書きます。 でも、このブログを読んでく…

ムーンワールド再訪記(13)現実とゲーム

今朝、「現実」と「ゲーム」の違いについてふと思いを馳せてみた。 その違いを端的に言うと、ゲームは多かれ少なかれ自らの意思で「始める」世界であるのに対し、 現実は自分の意思にかかわらず、すでにして「始まっていた」世界だ。 ゲームにおいて、体験す…

ムーンワールド再訪記(12)初夏のご挨拶

ご無沙汰をしていました。 そちら、お身体と精神の調子はいかがでしょう。 こちらは1週間ばかり前から、季節の通奏低音ががらりと変わったのをひしひし感じて惑っています。急にあったかくなって、木々の緑が力強く万緑を漲らせるかの如く、意気揚々と生命…

ムーンワールド再訪記(11)チドリアシ デ メドツイタ?

こんにちワンワン、愛犬タオと私です。 すみません、今日はのっけから謝らせて頂きたい。 それというのも今日は(今日も、とは君まで言うな)すこぶる酔っぱらってゐるので(ワンダの店における兵士の如く)、ここ「再訪記」において、「同じゲームについて1…

ムーンワールド再訪記(10)世界の終わりと『どうぶつの森』

こんばんは。昨日は1週間の疲れがどうにも溜まっておりまして、1日中ろくすっぽ何もできませんでした。月曜はそんな感じであることが多い。 しかし、そんな僕の個人的常態話はここではまったくどうでも良い。まったくそうです。はい。 ただ、昨日僕がその…

——幼き魂たちが出逢うステーション——『Ice Station Z』とは…?

第1章「 Ice Station at 吉祥寺の居酒屋」 昨年の夏、僕は喧騒溢れる吉祥寺の横丁に居た。その日はやたら蒸し暑い晩だったように記憶している。 学生やサラリーマンがビールやホッピーをあおっている狭苦しい居酒屋のカウンターで冷酒をすすりながら、「IGN…

ムーンワールド再訪記(9)Inside/Outside?

こんばんは。1日遅れてムーンワールドに戻って参りました。ラブムーです。 私事ですが、現世での忙しなかったGW仕事とのギャップで、1時間ばかりここに居ても、なかなかこの世界にうまく馴染めません。PS3コントローラーもしっくりこない。 今朝は、現世に…

ムーンワールド再訪記(8)コメお待ちしております 

こんにちは。 このたび、先日の僕のいいかげんな記述(ムーンワールド再訪記5 勇者と透明な少年の関係)に関して、『moon』ファンと思しきNさんから2点、トゥイッターDMからありがたきご指摘を頂きました。さすがmoonファンの方々はいちいち細かい、もと…

ムーンワールド再訪記(7)オフィシャルガイドブックという名の……

昨日は形而上的にも形而下的にもなんだか「行き止まり」を感じた当再訪記ですが、何よりも優先すべきは頭でごちゃごちゃ考えるよりもJPI!(Just Play It)という保留信なので、気を取り直して続行したいと思います。以後、お神酒知りを、もとい、お見知り置…