唐突だが、このたび、PS5を購入した(しばらくこの話に終始することになるかも)。
何故か?
と訊く人もいないだろうが(笑)、理由はきわめてシンプルである。PSVR2の購買意欲を元々持っており、今月の抽選に応募した結果、晴れて当選したからだ。
ところが……
この抽選、実際は「抽選」とは名ばかり、応募者は(よほどのことがない限り)全員当選したのではないか……という説がTwitterやDiscordでまことしやかに流れていた。「落選した者」がほとんど見当たらない、ということだった。
でも、自分には「当選お知らせメール」は届いていなかった。どうやら数少ない落選者らしいぜ……などと落選ツイートする気にもなれず、数日間いじけていたのだが、ある日迷惑メールボックスをふと覗いてみると、Sony Storeからのメールが見つかった。
なんで、迷惑メールボックスに……。
ともあれ、その内容。僕の応募時のPSアカウントがSony Storeアカウントと共通化されていなかったため、応募対象外となのだが、今からでも共通化したら抽選してあげますよ、というものであった。SIEらしからぬ(と言うべきだろう)、じつに寛大な処置である。
ここで「もしや、本当に希望者は全員当選しているのではないか?」と自分もようやく思い始めた。おそらくPSVR2初回生産ぶんは、SIEが想定していた台数捌けていないのではないか? SIEは余ってるPSVR2を売りたくてしょうがないのではないか、と。しかしSIEの事情がどうだろうと、自分はPSVR2を購入すること自体は昨年から決めていたのである。とにかくメールの指示通り、アカウント共通化→再度応募したのだった。
待つこと数日……
はい、来ました。これはやっぱり余ってたんだろうな…。出荷日は2/22、発売日当日とのこと。ありがたがるべきなのだろう。しかし、どうも素直には喜べない。
ここでもうひとつやるべきことがあった。
実は、自分は未だにPS5未所持者なのだ。今、"PS5難民"と書こうとしたが、思い直した。たしかにこれまでPS5本体がなかなか買えなかったことは事実だが、自分は何度か量販店を覗いてみたくらいで「どれだけ探し回ってもPS5を買えなかった」という思いは一度もしていない。
PS5もXbox Seriesも所有していないなんて、ゲームライターの端くれ(一応)としてあるまじき……とも思わなくもないが、実際これまでPS5がなくて困ったのは、昨年の『Goshstwire: Tokyo』がプレイできないことくらいだった(自分はMacbook ProのBootcampでWin Steamを起動させているので、この手のゲームをプレイするにはPCマシンパワーが足りない)。
そういうわけで
PS5どっか売ってるとこないかね……と、まずヨドバシ.comサイトを覗いてみる。すると、なんと売っていた(現在は売り切れているようだが)。
PS5通常エディション・グランツーリスモ7同梱版。グランツー……いらな……思わず口にしてしまったが、ここは妥協すべきだろう。数年間で溜まった2万円ばかりのポイントも貯まっていることだし。
そういうわけで、即ポチした。2万円引きの4万8千円。いやはや、高い。定価ならPSVR2と併せてなんと15万円近い。こんなゲームハードがかつてあったか? そして俺は本当に正しい行為をしているのだろうか? これなら、ゲーミングPCかSteam Deckを購入した方がよほど公私共々役立つのではないか? あるいはXbox SeriesXという選択肢だってあるぜ。
まあ、考えるのはよそう。とにかく、これでPSVR2環境に入る「手はず」は整った。PS5と一緒に何かゲーム注文するかとも思ったが(おそらくグランツーリスモ7はろくすっぽやらないだろうから)、昨今は物理ディスクを買うのもどうも気が乗らない。『Ghostwire: Tokyo』はPS Storeお正月セールで買うだろうし。
けどそれだったら、本体もデジタルエディションが良かった。そう、グランツーリスモなしのデジタルエディションがベストだったな……。
まあこの際、うるさいことは言うまい(さんざん言いまくっているが)。こちらとしてはPSVR2とVR2対応ソフト、『Ghostwire: Tokyo』と2023年発売の大作ゲームが何本かプレイできれば、あとはどうでも良いようなものだ。しかし急な13万円の出費は結構な落ちつかなさを自分にもたらしたようで、その日はうまく寝つけなかった。
そして翌日、そこまで待ちに待っていなかったPS5が届いたのだった……(次回、PS5所感篇に続きます)